【パワーハラスメント】相談体制と調査委員会
2013.02.04
●まずは相談窓口が大事!
選手や学生(被害者)が体罰やパワハラを受けたときに相談する窓口が、問題解決のための第一歩となります。
被害者にとっては、その相談窓口がいかに利用しやすいか、信頼できるかがポイントになってきます。
そして、相談員は、被害者が体罰やパワハラに遭った経緯や心情を聞くだけでなく、そのあとの解決への道筋を説明できることも大切です。
迅速な問題解決のためには、組織内での体制づくりとともに、専門的な知識をもった相談員や組織内での啓発研修が必要になってくるのではないでしょうか。
●調査委員会の役割
相談の内容が複雑だったり、事実関係を明確にする必要がある場合には、調査委員会をつくって調査をスタートするという流れが一般的でしょう。
調査委員会では、問題となっている事実の存否を判断すること、被害者からの訴えのどの部分の証拠があって事実と認められるのか、体罰やパワハラにあたるのかについて認定をし、調査結果をまとめます。
その調査結果は被害者からみても、加害者からみても、外部からみても公正さや中立性が求められますので、調査委員会の構成には気を配ることが大切です。
とはいえ、規模の小さいスポーツ団体ではなかなか難しい面もあると思いますので、他のスポーツ団体とのネットワークを生かし、外部調査員として起用するのも一つでしょう。
スポーツ団体の法的リスクマネジメントとしてのガイドラインや規程の作成についてアドバイスをしています。