【助成金】助成金を受け取るまでの流れ〜その1
2016.01.25
●助成金を受け取るまでの流れ
スポーツ関連の助成金では、スポーツ振興くじ(toto)助成金、ヨネックススポーツ振興財団の助成金などさまざまな助成金がありますが、当然ながら採択されて終わりではありません。
実際に助成金を受け取るためには、採択された助成事業の実施終了後に必要書類を提出し、検査を受ける必要があります。
では、検査に必要な書類は、どのようなものでしょうか。
まずは、助成金に応募して、実際に助成金を受け取るまでの一般的な流れをみてみましょう。
(1)応募申請
(2)審査・採択の決定
(3)助成事業の実施
(4)助成事業の終了
(5)助成事業実施報告書、支払証拠書類の提出
(6)検査
(7)助成金の確定
(8)助成金の入金
※助成事業によっては、助成事業の実施途中に助成事業状況報告書の提出があったり、概算払請求ができる場合があります。
●審査に向けてなにが必要?〜支出内容を証する書類
助成事業の終了後、「助成事業実施報告書」とともに、「支払証拠書類」を提出し、検査を受けることとなります。
この「支払証拠書類」などが検査の対象となりますので、助成事業実施中から「支払証拠書類」をそろえておくことがポイントです。
そろえる「支払証拠書類」は、助成事業ごとの規程などで確認しましょう。
ちなみに、「支払証拠書類」は、以下のようなものがあります。
銀行振込伝票(領収書)、請求書、振込依頼書、支払明細書、作業日報、工事請負契約書など。
●いつから準備すればいいの?
助成事業の実施期間は、助成事業ごとに定められています。
検査は、この実施期間内にかかった経費を検査します。
したがって、実施期間外の発注や支払いは、助成金を受け取ることができなくなりますので、注意しましょう。
【用語について】
●申請
スポーツ団体(みなさま)が助成金に申し込むことです。
助成金を希望する事業の内容や必要な費用等を申請書にまとめて、助成事業の事務局に提出します。
●審査
事務局が申請書をもとに、交付するにふわさしい内容か否かを審査委員会のなかで審査します。
●採択
事務局が助成金の交付を受けるスポーツ団体を選ぶことです。
そのうえで採択、不採択の結果を通知します。
●実施
スポーツ団体が申請した内容で助成事業を実施することです。
途中で、助成事業がきちんと進行しているか否かを事務局が確認するため、中間報告や状況報告などを行う場合があります。
●報告
助成事業の実績について、どんなことをしたか、どのような効果があったかについて文章や写真で報告することです。
また、助成事業の対象となる経費の支払実績がわかる証拠書類の用意も必要です。
●検査
事務局が提出された実績報告書や支払証拠書類をもとに、申請どおりに助成事業が実施されたか、経費が適正に支出されたかをチェックします。
必要に応じて、現地調査やヒアリングを行います。
●確定
助成事業が適正に行われたと認められると助成金の額が確定し、スポーツ団体には助成金の確定通知が送られます。
●入金
スポーツ団体の口座に、事務局が確定した助成金を入金することです。
「その2」では、注意すべき費目や会計処理についてみていきます。