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【任意団体】法人格がないスポーツ団体の活動は?

2016.04.04

●法人格がないスポーツクラブの活動は?
「法人格がないスポーツクラブと、法人格があるスポーツクラブの違いはなんですか?」、「法人格がないと活動に制限があるのでしょうか」というご質問をいただくことがあります。
今回は、法人格がないスポーツクラブの活動について記します。

●法人格がない任意団体とは?
任意団体とは、「法人格のない一定の目的を持った人の集まり(人格なき社団)」のことをいいます。
スポーツ活動以外では、同窓会や町内会、サークル、清掃ボランティアグループなどなど法人格を持たない団体はたくさんあります。
そして、任意団体を始めるときには、届出も登録も必要ありません。
法律で決められたルールがありませんので、その分自分たちで活動のルールやお金の扱いについてきちんと決める必要があります。

●活動内容は自由
NPO法人や一般社団法人、株式会社などの「法人」には、その「法人」の根拠となる法律が定められていますので、活動内容に一定の制限(決まり)がありますが、任意団体の場合は、何の活動をするのかについて、基本的には自由に決められます。
したがって、メンバー間でやりたいこと、たとえば「ジョギングの練習会を行いたい」や、ニーズがあったことを組み入れて活動することができます。
その際、メンバー間でよく話し合いをすることが重要になってきます。

●役員やスタッフはどうする?
NPO法人の場合は、社員が10名以上、理事が3名以上、監事が1名以上といった法律上の決まりがありますが、任意団体の場合は、規模や役割などの組織づくりを自分たちが運営しやすいように決めていくことができます。
●お金の扱いは?
任意団体でも、会費やイベント参加費、寄附などを受け取ることができます。
大切なのは、受け取ったお金を適正に処理し、管理し、記録することで透明性をもって運営することです。
そのためには、会計に関するルールをつくって、会計担当者を決める必要があるでしょう。
銀行口座を開設する場合には、銀行によって口座名義が「代表者名」、または「クラブ名+代表者名」など扱いが異なりますので、あらかじめ、確認したほうがよいでしょう。
なお、収入に関して任意団体であっても課税対象となるものがありますので、税務署に相談するようにしましょう。
支払うお金に関しては、たとえば、スポーツ指導者に謝礼を支払う任意団体の場合には、源泉徴収やマイナンバーの取得・管理がかかわってきます。
任意団体であっても、無関係ではありませんので、適切な判断が必要です。
●助成金は活用できるのか?
助成金は、スポーツクラブが新しい活動を始めるときなどに頼りになるお金です。
民間団体が運営する助成金においては、法人格の有無を問わずに募集対象としているものがありますが、スポーツ振興のための助成金であるスポーツ振興くじ助成(toto)については、原則、非営利法人が対象です(任意団体はNG)。
●法人になると
任意団体には根拠となる法律がありませんが、NPO法人や一般社団法人にはそれぞれ根拠法があり、法律に則って設立・運営されます。
「法人」になると、契約や登記、財産の所有など権利義務の主体となることができます。
☆NPO法人・一般社団法人への法人化や運営上の法的アドバイスを行っています。
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