【NPO法人・一般社団法人】株式会社、一般社団、NPOの比較(1)
2011.08.23
法人形態の選択を考える場合、主に3つのポイントから考えたいと思います。
1つ目は、意思決定に関わる人を少なくし、迅速に事業を行うことを重視するか、あるいは市民参加を重視して、いろいろな人が意思決定に関わることを望むのか、という点です。
もし、自分一人の思いを中心に事業を展開したいと考え、賛同者は募るとしても、基本的に自分が最終的な意志決定者でありたいと思えば、株式会社がフィットしているかもしれません。株式会社の特色として、株主は1人でよいですし、複数いる場合でも所有する株式数に応じて権利がありますから、過半数の株式を取得していれば、役員も自分が選べます。少人数での意思決定が可能です。
一方、一般社団法人は、役員が設立時には2人以上が必要です。株式会社は基本的に株式数に応じて議決権がありますが、一般社団法人の役員の議決権は原則として1人1票ですが、定款によって特定の者に議決権を加増させることができます。
NPO法人は、市民参加に重点を置いた法人です。社員は最低でも10人以上であることが要件です。社員の資格の得喪に関して不当な条件を付さないという要件があります。