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【雑感】女性アスリートの強化と健康

2015.05.20

●女性アスリートの健康問題
先般、「女性アスリートのサポートをどうするか」というお話を、産婦人科医の先生からおうかがいする機会があり、参加しました。
女性アスリート特有の症状として、摂取するエネルギーが長期間にわたって不足すると、無月経や骨粗しょう症に発展することから、女性アスリートの三主徴=「Low energy
availability(摂食エネルギーの不足)」、「無月経」、「骨粗しょう症」が重要な問題となっているとのこと。
国立スポーツ科学センターが女性トップアスリートを対象に実施した調査によると、体操や新体操、フィギュアスケートなどの審美系競技やマラソンなどの持久系競技の選手には、その傾向が高いのだそうです。

●ヒトごとではなかった減量
大学の新体操部では、とにかく体重を減らしなさいというコーチの指示のもと、食事の量を減らしたり、炎天下にサウナスーツを着て走ったりと、かなり無謀な減量に取り組みました。
確かに体重は減るのですが、イライラしたり、フラフラしたりと練習の質も落ちていたように思います。
幸い健康面での問題は起きなかったものの、当時はただ単に食事制限をするのが当たり前で、女性アスリート特有の医学的な知識を知りませんでしたし、知る機会もなかったように思います。

ずいぶん以前からある問題にもかかわらず、いまだ、なかなか認知されていない状況のようです。
 

●身体パフォーマンスの向上と健康面の両立

2020年東京五輪・パラリンピックを見据えて選手強化が大きな柱となっていますが、それとともに女性トップアスリートの健康面でのフォローも大切なことです。
スポーツ界全体で、女性アスリートの医学的課題に関して理解が得られるよう、教育や啓発に力を入れることが望まれます。
自分のカラダとつきあう期間は、競技生活よりも、終えてからのほうが長いのですから。
☆参考サイト
国立スポーツ科学センター「女性アスリート指導者のためのハンドブック

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